北アルプスの絶景見るなら御牧原てらす|ついでに山の名前も覚えちゃおう

上の写真で、奥に白い屏風のように連なっている山並みが、日本の屋根、北アルプス(日高山脈)です。
写真だとこんな感じですが、実際にはもっとグッと迫って見えます。

「御牧原てらす」にいらっしゃると、かなりの確率でこんな北アルプスの絶景大パノラマに遭遇します。たとえ北アルプスが見えなくても、ぐるり270度近く山のパノラマはいつでも見ることができます。

絶景の大パノラマだけでも感動するのは間違いなしなのですが…
実はこの山の連なりの中には、きっと皆さんも名前を聞いたことのある超有名な山がいくつも見えているんです。百名山はもちろん、標高ベスト10に入る山がいくつも見えているんです。

山を見てその山の名前が分かったら、なんだか嬉しくないですか?登ることはかなわなくても、名前と実物が結びつくだけで、山に少し近づけたような気がしますよね。

この記事では、てらすからの写真を使って、皆さんに山の解説をしていこうと思います。

目次

季節それぞれ 感動の北アルプス大パノラマ

春 新緑や桜を前景にして残雪のアルプス
夏 見える確率は低いけれど、見えたら超ラッキー
秋 紅葉と初冠雪

そして冬は白い屏風と…どの季節もそれぞれに感動的です。

北アルプスが端から端まで見られるのは 御牧原だけ?

ところで、長野県内で北アルプスが見える場所は、いくらでもあります。
例えば、長野市小川村からの手の届きそうな北アルプスは迫力満点で、あの景色は絶対見てほしい景色の一つです。

小川村の展望台から後立山連峰

安曇野からの北アルプスも素晴らしいです。

安曇野からの北アルプス 

しかし小川村は、北アルプスの北側が中心ですし、安曇野は南側が中心です。
なぜなら、その場所と北アルプスが距離的に近すぎるからです。

ですから「北アルプスを端から端まで視界に収められる場所」となると、高い山の頂上もしくは、遠く離れた場所しか考えられません。
しかし離れれば離れるほど、また標高が下がるほど、今度は間にある障害物に遮られてしまうため、見えても一部ということになるのです。

でも、御牧原からは全部見ることができます。
それは標高がある(700ⅿほど)ことに加え、西側(アルプス側)に開けていることが幸いしているからです。
同じ東御市の台地でも、お隣の八重原は東側に開けているため、尾根に上がらないと北アルプスが見えにくいのです。

つまり、御牧原は北アルプスを端から端まで視界に収められる非常にレアな場所だと言えます。なぜかこの事実は、あまり知られていませんけどね。

さらに、てらすの自慢は「270度の山岳パノラマ」、アルプスだけではなく、美ヶ原や八ケ岳、浅間連峰まで眺めることができます。

ではこれから、てらすから見られる山を順番に紹介していきますね。最初は主役の北アルプスから。

*写真には写っていませんが、穂高連峰の南には、西穂高岳、焼岳など、そして一旦降りて乗鞍岳が続いています。本当は乗鞍岳が北アルプスの南端とされていますが、ここでは穂高連峰を南端ということにしておきましょう。

主役の北アルプス まずは、穂高連峰・槍ヶ岳

まずは、主役の北アルプス。その中でもトップバッターは、誰もが知っている穂高と槍です。
冒頭のパノラマ写真では左側の白い塊す。

穂高連峰と蝶が岳

このひときわ高い4つの大きな岩の塊が、日本のアルピニズムの聖地と言われる「穂高連峰」です。

穂高連峰は左から前穂高岳(3090m、標高11位)、奥穂高岳(3190ⅿ、標高3位)、涸沢岳(3110ⅿ、標高8位)、北穂高岳(3106m、標高9位)の4つの山で成り立っています。
左から二番目の主峰奥穂高岳は、日本第3位の高峰。もちろん日本百名山。涸沢カール(氷河峡谷)の紅葉で有名ですね。

穂高連峰 中央が涸沢カール 


穂高連峰は、上部がガチ岩だらけですから、誰でもが足を踏み入れられるようなエリアではありません。かく言う僕も写真を見て楽しむだけで登ってはいません。
しかし、上高地に行けば、河童橋からその雄姿を眺めることができます。それでも十分に満足できる眺めです。

梓川と穂高連峰の絶景!

続いて 常念岳、槍ヶ岳

続いてその右。穂高連峰を一旦下がってから、登り返します。最初のなだらかなピークは多分「南岳」(3032m、標高17位)です。

そして、その右のピラミッドのような特徴的な大きな三角形は、間違いなく常念岳(2857ⅿ)。日本百名山です。

常念岳は、安曇野から見上げる姿が美しい人気の山です。僕もふもとから登ったことがありますが、とても長くしんどい登りでした。

常念岳 

そしてその右のピークが、多分「大喰岳」(おおばみだけ 3101m、標高10位)。
そして、その右に針のように尖っているのが…そう、あの有名な槍ヶ岳(3180ⅿ、標高5位)です。

槍の穂先は、ちょっと前までは雪が付いていませんでした。急すぎて雪が付いていなかったようです。今は真っ白ですね。
しかし、こんなに遠くから見ても尖って見えるって…間近で見たらいったいどんな風に見えるのでしょう?
♪アルプス一万尺小槍の上で~ と歌われた槍ヶ岳。山好きにとってはあこがれの山です。こちらももちろん日本百名山。日本第5位の高峰です。

槍ヶ岳 

実は、僕は以前「死ぬまでに槍のてっぺんに立ってみせる!」と心に誓っていました、しかしあれからウン十年、今となっては…槍を目指したとしても「槍のてっぺんに立つ前に死ぬ」か、あるいは行き着けたとしても「立った瞬間息絶える」か「バランスを崩して滑落…」しそうなので、今では登ることをあきらめ「槍のてっぺんを見ながら死ねればいいかな」に変わってきました。トホホ…ですけどね。

地図で確かめると、南岳と大喰岳の間には、中岳(3084ⅿ 標高12位)のピークがあるはずです。多分こちら側にある常念岳が隠しているのでしょう。こういう山の前後関係は、これからもいろいろ登場します。

実は、山が重なっています

ここまで雪が降ってしまうとちょっと分かりにくいのですが、実は、穂高連峰の前面には別の稜線が重なっています。

分かりやすくするために、11月に撮った写真で解説します。
緑色の線は穂高連峰ですが、オレンジ色の線は、常念岳から蝶が岳までの別の稜線です。

穂高・槍には登ったことのない僕も、常念~蝶は歩いたことがあります。右手に穂高を見ながらの、あまり危険個所のない快適なトレイルでしたが、やたら長かったという記憶は残っています。その時は、確か夜行で行って、山小屋2泊、3泊4日の行程でした。

消えた穂高!

消えた穂高?

あれ?この写真はさっきと同じところを撮ったものなんですが、穂高連峰がガスでまったく消されてしまっています。蝶が岳の稜線が、穂高連峰より手前、見ている我々側(東側)にあるということが、これほどはっきりわかるのは珍しいです。
こうやって、二つの稜線が別のものとして見分けられるのは、晩秋と春だけ、穂高が雪で白く、手前はまだ雪がなかったり、もう解けてしまっているとき、そしてこのように穂高岳にガスがかかっているときに限られます。

上高地はここにある!

さて、みなさん、実は、皆さんよくご存知の一大観光地「上高地」はここにあります。
このオレンジ色の線と、緑色の線とに囲まれた谷こそが「上高地」なのです。蝶が岳の稜線の向こう側に上高地があるというわけです。
梓川は、今回紹介した山たち=このオレンジと緑の線の内側に降った雪や雨を集めて流れ下るわけですね。想像するだけでも楽しいですね。

まとめ

てらすから見える山の紹介いかがでしたか?
今回は、北アルプスマの左半分しか紹介できませんでしたが、それでも日本百名山が3座、標高日本10位以内が5座も見えました。
前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、蝶が岳、常念岳、南岳、中岳、大喰岳、槍が岳…全部で10座、ほぼ3000ⅿ級でした。

ちょっとでも名前を覚えてくれたら嬉しいです。

何と言っても、皆さんにもぜひその目で、本物をご覧いただきたいです。コロナが1日も早く収まることを祈るばかりです。
次回の山紹介もどうぞお楽しみに。ではッ!

週1組限定の小さなお宿で、
絶景とくつろぎの時間をどうぞ。

北アルプスや八ヶ岳、美ヶ原、浅間連山までぐるりと見渡す丘で、お子様連れファミリー、ペットの同伴のお客様もゆったりとお過ごしいただけます。全館貸切で気兼ねなく、四季折々の眺めと、地元食材を使ったお料理をお楽しみください。

目次