北アルプス 消えた山稜 の怪

冬です。毎日のように北アルプス、バッチリ見えてます!
…と言いたいところですが、このところ、ここ御牧原は晴れているのに、北アルプス方面が曇ってるーいや吹雪いてる?そんな日が多くて、あまりお目にかかっていませんでした。

おっ!今日は見えそう。 あれ?

それが今日は、朝から北アルプス方面がクリアです。やったね!久しぶりに北アルプスに遭える!


…と思ったら、あれ?なんか変だぞ?

何かが 足りない!

これが、普通に見えているときの写真(去年の4月撮影)です。
手前から3つ目の稜線が北アルプスで、中央のゴツゴツとした4つの山稜が、有名な穂高連峰(右から北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、すべて3,000m越え)です。


ところが、最初の写真を見てください。何か足りないですよね。

並べてみると、一目瞭然。上が普段、下が今日です。

穂高が 見事に消えちゃっているんです

そうなんです。あの3000m級の穂高連山がありません。見事に消えています。


もちろん、山が消えるわけはありませんから、つまり雲(ガス)で隠れちゃっているんだと、考えた方がいいでしょう。

…ということはつまり

…ということはつまり、今朝見えていた3番目の稜線は、穂高連峰の前にあるということになります。
そして、穂高連峰は、4番目の稜線だということです。

下の写真で、種を明かせば、
3番目の稜線(オレンジの線)は、常念岳から蝶が岳へ続く、あまり起伏のない(実際、上り下りはあります)2500ⅿ前後の稜線で、その後ろに、4番目(緑の線)の穂高連峰の高く(その差500ⅿ以上)険しい稜線があるわけですね。

しかも 2つの稜線の間には…

上から見るとこんな感じです。写真の右側の平地は、安曇野です。そして、さらに右の方、ずっとずーっと先に、てらすがあって、そっちから眺めているわけですね。

さて、写真の下の方の白い部分は、一体どこでしょうか?皆さんよく知っている有名な場所ですよ。

正解は 上高地です。

そう、あの有名な上高地は、この二つの稜線に挟まれた谷間にあるわけです。白い筋が、梓川です。

最初の写真に戻ると、つまり…穂高を隠していたガスは、上高地に湧いていたガスなのかもしれませんね。上高地はガスの中だったのでしょうか?

何度見ても飽きない 北アルプス

御牧原から見える北アルプスの白い屏風は、見ているだけで幸せな気分させてくれます。6年の間にどれだけ見たんだろう?と思うけれど、いっこうに飽きないんですね。
しかもこうして、詳しく知るとさらに面白いことが出てきます。

北アルプスのパノラマと山の名前


てらすにある、高倍率の双眼鏡で見ると、槍に登っている人まで…
見えるわけはないけれど、これまたすごい迫力ですよ。いろいろお話しをしながら、一緒にアルプスを眺めてみませんか。

週1組限定の小さなお宿で、
絶景とくつろぎの時間をどうぞ。

北アルプスや八ヶ岳、美ヶ原、浅間連山までぐるりと見渡す丘で、お子様連れファミリー、ペットの同伴のお客様もゆったりとお過ごしいただけます。全館貸切で気兼ねなく、四季折々の眺めと、地元食材を使ったお料理をお楽しみください。

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