お客様は 高校生ピアニスト
この土日のお客様は、高校生の息子さんと、お母様のお二人。(お母様は2回目のてらす)
今回いらっしゃるにあたって、息子さんがピアノを弾くと伺っていたので、「これは一緒に音楽して遊べるな」などと、楽しみにしていた僕たちでした。
ところが、彼がおもむろに弾きだしたのは…
ショパンの「英雄 ポロネーズ」
「ああ、これが…かの有名な ショパンの『英雄ポロネーズ』!」
*実は、とっても恥ずかしいのですが、曲名が出てこなくて…彼に聞いたのです。
「私、ポロネーズ大好き!」
「君の好きなのは、ボロネーゼだろ。これはポロネーズ!」
なんて会話があったかないかはともかく、そんなわけで、とにかく「一緒に遊ぶ」はぶっ飛び、ただただ聴き惚れるばかりでした。
なんと 音大を目指している 高校生でした。
それもそのはず、この高校2年生の息子さんは、音大を目指しているのだそうです。いつかショパンコンクールに⁈サインもらっておこうかな。
その後も、お風呂に入るまでの間、一心不乱にピアノを弾いていた息子さんでしたが、それが運指の練習なのか、曲なのか…知る由もありませんが、とにかくそのピアノもすごかった!音の洪水!
ゲストノートには…ショパンの絵
さらに、客室のゲストノートには、ショパンの顔が鉛筆で丁寧に描かれていました。それほどショパンを敬愛しているのですねえ。
てらすの 人気者 茶色いピアノ
さて、てらすのピアノは、東京にいた頃、娘のために買ったNiemayerというメーカーの、ちょっと珍しい茶色いアップライトピアノです。買ってからもう15年くらいになるでしょうか、でもまだまだきれいです。結構弾きやすいと言われます。
このピアノ、リビングダイニングに置いてあって、お客様に自由に触っていただいています。夜でも周囲を気にせず、思い切り弾くことができます。
赤ちゃんやお子さんから、年配の方まで、老若男女いろんな方がピアノに触ってくださいます。それこそ、曲と呼べないめちゃくちゃから、小さい子は、カエルの歌やネコふんじゃったが多いし、音楽会や発表会でやった曲もあれば、昔習っていた曲をボケ防止と言いながら懐かしそうに弾いたり、定年後の手習いのジャズやビートルズ、そして今日のように本格的なクラシックーショパンまで、いろんな方がいろんなピアノとの触れ合いを楽しんでくださいます。
ここにピアノがあって、本当に良かったと思います。
きっと、ピアノも喜んでいるはず
ピアノにとっても、うまい下手に関わらず、またそれが多少荒っぽい弾き方だったりしても、お客様に喜んでもらえるのは、幸せに違いありません。
まあ、できれば時々、こうして本当に上手な方に弾いてもらい、普段あまり使われない両端の鍵盤や黒鍵たちまで、目を覚ましてもらうと…きっとピアノに生まれてよかったと思うのではないでしょうか。
どうぞみなさん、てらすにいらしたときは、うまい下手に関わらず、ぜひこの茶色いピアノと遊んであげてください。これから、楽譜もいろいろ増やしていく予定です。